カウンセリング、という言葉は誰しも聞いたことがあると思います。
「心理カウンセリング」「病院」「精神疾患」などというイメージを持っている方も多いかもしれません。
しかし、実際にカウンセリングを受けることを考えた経験がある人は少ないのではないのでしょうか。仕事や学校など毎日の生活を送っていると、解決できない悩みを誰しも抱えていることと思います。
そこでこの記事では、どんな悩みを持っている人がカウンセリングを受ける必要があるのか、そしてカウンセリングを受けることで得られるメリットについて詳しく解説していきます。
目次
カウンセリングが必要な人とは?
はじめに、カウンセリングはどのような人に必要なのかを解説していきたいと思います。
カウンセリングが必要な人の特徴は3点あげられます。
- 近場に悩み相談できる人がいない人
- 自分一人では解決できない悩みを持っている人
- 悩みやストレスによって体調を崩してしまった人
それぞれについて、詳しく説明していきます。
近場に悩み相談できる人がいない人
1つ目は、近場に悩みを相談できる人がいない人です。
自分の気持ちを伝えることができない状況が続くと、精神的に疲れてしまいます。
気持ちを伝えられない状況は、自分の感じたことや思っていることを抑え込んでいる状態です。そんな状態が続けば、精神や身体に負担がかかりストレスに繋がります。
そのため、できるだけ自分の思っていることを定期的に話せる環境が大切です。近くに相談者がいない人はカウンセリングを使い、話を聞いてもらいましょう。
自分一人では解決できない悩みを持っている人
自分一人では解決できない悩みを持っている人にもカウンセリングが必要な場合があります。
例えば、家族の問題やイジメやセクハラなどは、なかなか一人では解決しにくいですよね。また、自分が過剰反応しているだけなのか、本当に問題なのかわからず悩んでしまうことも少なくないでしょう。
しかし、それを放っておくと、事態がより深刻になってしまったり、精神的に病んでしまうこともあります。
カウンセリングでは、相談者の悩みを整理するだけでなく、状況に応じて適切なアドバイスや情報提供も行います。
そのため、自分一人では解決できず、悩み続けているような内容を抱えている人にもカウンセリングは有効です。
悩みやストレスによって体調を崩してしまった人
人によっては、悩み事が多くなりすぎると、体調を崩したり、日常生活に支障をきたす場合があります。
人間関係のストレスが原因の場合、一時的なリラックスだけでは対処しきれず、精神的疲労が蓄積されてしまいます。
もし、「病院に行くほどでもないけれど、だるさを感じている」という人は、早めに診断を受けておくことをおすすめします。
以上がカウンセリングが必要な人の3つの特徴でした。
ここから、さらに詳しくカウンセリングを受ける方法について述べていきます。
自分はカウンセリングを受けられる?
前の見出しで、どんな人にカウンセリングが必要か?を説明しましたが、それでも自分はカウンセリングを受けてもいいのか、と悩む人も多いと思います。
どんな人がカウンセリングを受けられるか、という問いは結論からいうと「どんな人でもカウンセリングを受けることができる」というのが答えです。
なぜなら、人によって悩みの種類や大きさは異なります。ある人にとっては簡単に解決できることが、別の人にとってはとても難しいことだったりします。
そのため、自分にとって辛いな、しんどいな、と思うことがある場合、ためらうことなくカウンセリングをことをおすすめします。
それでも、自分が相談したい悩みは誰かに聞いてもらうほどの悩みなのだろうか、カウンセリングを受ける=精神疾患・病気があるということになってしまうのではないか、と抵抗を持つ人もいるかもしれません。
そこでカウンセリングとは何か、どんなメリットがあるのかをお伝えしていきます。
カウンセリングとは
カウンセリングとは、カウンセラーに相談することで自身の悩みを軽くしたり、カウンセラーと共に悩みについて考え、解決策をみつけていくことを言います。
カウンセリングは、主にカウンセラーが聞き手になってくれます。自分が話した内容の中から、悪い思考に陥ってしまう原因や悩みの種をカウンセラーが見つけてくれ、そこに対する対処法をじっくり探していきます。
こう聞くと、自分の話を根掘り葉掘り聞かれてしまうのではないか…と怖くなる方もいるかもしれませんが、カウンセリングでは話したくないことを話す必要はありませんし、カウンセラーが嫌なことを聞いてくることもありません。
またカウンセリングでは、守秘義務が守られるので、話した内容を家族の方などに無断で伝えられることもありません。
その他、
- 話しやすい環境なので、話しにくいことも話せる
- 相談者のペースで聞いてくれるので、話すのが苦手でも安心
など、とにかく相談者が話しやすいように工夫されています。
通常、カウンセリングは1回で終わることはなく、何度もカウンセリングを受けていくことで、解決策を考えては試し、じっくりと悩みを根本から解決していけるのがカウンセリングのいいところです。
カウンセリングを受けることで得られる3つの効果
カウンセリングを受けることで得られる効果は以下の3点です。
- 自分のことを話すことで気持ちがスッキリする・楽になる
- 自分の気持ちのモヤモヤしていた部分を整理できる
- 今後どうしたらよいか専門家からアドバイスをもらうことができる
この効果について、詳しく説明していきます。
効果1. 自分のことを話すことで気持ちがスッキリする・楽になる
カウンセリングを受けると、話すことで気持ちがスッキリすることがあります。
心理学的にも、自分の気持ちを言葉や文字にして表現することは気持ちを落ち着かせ効果があることが実証されています。
これは、心理学の「脱フュージョン」の効果です。
脱フュージョンとは、口に出したりにしたり、紙に書き出すことによって、自分の気持ちを客観視する作業のことを言います。
思考と自分の行動を別のものと考えることで、悪い思考に支配されないようにするのです。カウンセラーに自分の話をすることで、徐々に思考に支配されず冷静に見つめることができるようになるので、気持ちがスッキリしたり楽になるのです。
効果2.自分の気持ちのモヤモヤしていた部分を整理できる
カウンセリングを受けることで、自分の気持ちを整理できることがあります。
自分の気持ちを客観視できるようになったら、自分の中で一番モヤモヤしやすい原因はなんだろう、と思考についてさらに深く考えることが大切です。
普段ひとりで考え事をしていると同じ方向に思考がループしてしまいがちですが、カウンセラーという相手がいることによって、冷静に自分の気持ちを整理していけるのです。
これも、心理学における「脱フュージョン」の効果で、前の項目で説明したものの第二段階と考えてもらうとわかりやすいと思います。
この第二段階に踏み出すために、カウンセラーという聞き役がいることが大切です。
効果3.今後どうしたらよいか専門家からアドバイスをもらうことができる
カウンセリングを受けることで、専門家から自分の今後についてアドバイスをもらうことができます。
気持ちを整理した後、それでも解決しきれないことはカウンセラーの力を借りてアドバイスをもらいましょう。
カウンセラーは、「臨床心理士」や「メンタル心理カウンセラー」など資格を持った人たちです。
人の心理状態についての専門知識を豊富に持っているので、自分でわからない自分のことについて、専門知識を踏まえたアドバイスをしてくれます。
今まで自分でどうしたらいいかわからない、決めることができなかった事柄に対して専門家からのアドバイスをもらうことで、自分の力で判断し、決めていくことが出来るようになります。
カウンセラーの中には、「子育てカウンセラー」や「学校心理士」など、より専門分野に特化した資格を持っている人もいます。
そのため、自分が相談したい内容について詳しいウンセラーがいるクリニックを選ぶと、解決の近道になるかもしれません。
一人ではないということが、気持ちを楽にしてくれます。
カウンセリングの受け方
カウンセリングを受ける方法は、
- カウンセラーと対面して行うカウンセリング
- オンラインカウンセリング
- 電話カウンセリング
の3つがあります。
初めてのカウンセリングだと、どれを選ぶべきか迷ってしまいますよね。
ここでは、それぞれの特徴について説明していきます。
カウンセラーと対面して行うカウンセリング
対面して行うカウンセリングは、“カウンセリング”と聞いて一番思い浮かびやすいのではないでしょうか。
メリットは、直接表情を見たり、雰囲気を感じながら話すことができることです。
相手のことがわかると安心感が生まれますよね。
安心感があれば、自分のことをもっと話してみようと思えるようになります。
また、自分がうまく言葉にできないことも汲み取ってもらえます。
デメリットは、定期的に通わなければいけないため、移動の手間や時間がかかります。
手間や時間がかかってしまうと、面倒になって通うことをやめてしまう人もいるでしょう。
できるだけ、家や職場の近くのカウンセリングが見つけられるといいですね。
オンラインカウンセリング
オンラインカウンセリングは、zoomやline電話などのようにパソコンやスマートフォンの画面を通してカウンセラーと会話をするカウンセリングです。
メリットは、どこにいてもネット環境さえあればカウンセリングを受けられることです。
場所を選ばずカウンセリングを受けられれば、仕事や家事で忙しい方もある都合のいいタイミングでカウンセリングを受けられます。
弊害が少なくなるので、カウンセリングが身近に感じられることと思います。
デメリットは、画面越しのコミュニケーションなので相手の雰囲気を感じ取りにくいことです。
やはり相手の感じがわからないと、少し警戒心を抱いてしまうこともあるでしょう。
カウンセラーは自分の話をどのように受け止めているかなど、対面よりもわかりにくいところがあります。
電話カウンセリング
電話カウンセリングは、文字通り電話を使った声のみでやりとりをするカウンセリングです。
メリットは、ネット環境がなくてもクリニックに通わずカウンセリングを受けられることです。
今の時代インターネットがなければ何もできないかも…と心配されている方でも手が出しやすい方法です。
また、声以外の情報がなく相手の表情や感情を伺う必要がないため、カウンセラーの話す内容に集中してカウンセリングが受けられます。
デメリットは、表情が見えないことです。
どんな人が相談を受けてくれているのかがわからないのは少し不安になるかもしれませんが、自分の様子も見られていないため、見られているというプレッシャーなく、気持ちを楽にして話すことができます。
以上が、カウンセリング方法の説明でした。
自分のライフスタイルや性格に合ったものを選ぶのがよいですね。
カウンセラーの選び方
カウンセリング方法がたくさんあるように、カウンセラーもたくさんいます。
せっかくカウンセリングを受けに行くのですから、自分と会うカウンセラーを選びたいですよね。そんなときの選ぶポイントが2つあります。
- 自分の悩みについての専門知識を持っているか
- 臨床心理士かどうか
こちらについて、詳しく説明していきます。
ポイント①自分の悩みについての専門知識を持っているか
「カウンセリングを受けることで得られる効果」でも説明したように、カウンセラーにも様々な専門分野があり、資格も異なります。
自分が一番相談したい悩みについて知識を持っているカウンセラーを選ぶと、より的確なアドバイスをもらえるでしょう。
例えば、仕事など働くことについての悩みを相談したい人は、「産業カウンセラー」の資格を持っているカウンセラーを選ぶのがいいでしょう。
産業カウンセラーは、キャリア開発や職場での人間関係についての問題解決、そして相談者自身で悩みを解決できるように支援してくれます。
このように、カウンセラーはどんな専門知識を持っているのか、事前に下調べをしてから選ぶとカウンセリングに行く不安も減りますね。
ポイント②臨床心理士かどうか
事前から話したい内容が決まっている人はいいですが、なんとなく心がモヤモヤしている…と話したい内容が漠然としている人も多いと思います。
そんなときは、カウンセラーが臨床心理士の資格を持っているかどうかを見てみましょう。
臨床心理士は、指定の大学院を修了しており、かつ医師免許所得者でないと得られない資格です。
それだけ幅広い分野に長けており、こころの問題についての専門家であると言えます。
そのため、自分の心の悩みについて相談したい人は、カウンセラーが臨床心理士の資格を持っているかを確認してみることをおすすめします。
カウンセラーさんに相談し、自分の中のモヤモヤを減らしていこう!
今回はカウンセリングとはどういうものなのか、どんな人が受けられるのかをお伝えしました。
この記事を読む前よりもカウンセリングを身近に感じ、もし自分が悩みを抱えたとき、近くに相談できる場所があるということを覚えていてもらえたら嬉しいです。